眼に映るもの

コラム
2020.07.02
眼に映るもの

こんにちは。めろんです。

わたしは、昔からワインレッドの色がすきです。
すきな色の洋服や小物って
一番最初に眼に映りませんか?
ぱっ、とそこに焦点が当たるんです。
わたしはずっと、
ワインレッドばかり見ていたのですが
春頃に生まれて初めて青色の靴を買いました。
それから、青色の服や小物を
よく見かけるようになりました。

弟がボクシングを始め、
ルールも分からないままに試合を観た後から
街中でボクシングジムや試合のポスターを
よく見かけるようになりました。

手話を勉強して、手話を使い出してから
手話で話をしているひとを
よく見かけるようになりました。
キュードサインで話をしている親子や
補聴器をしているひとを
よく見かけるようになりました。

人間の眼は、不思議ですね。
興味の無い物事は全く映さないのに
興味を持った物事はしっかり映すんですよね。

青色の服や小物が爆発的に流行ったわけではなく
ボクシングをするひとが増えたわけでもなく
同じ地域にきこえないひとが
たくさん住んでいるわけでもないのに
今まで見えなかった(映っていなかった)ものが
少し興味を持つだけで
見えるように(映るように)なるんです。

きっと、手話を知らないひとや
きこえないひとと会ったことが無いひとも、同じ。

わたしが街中で、手でお話することで
今まで手話を知らなかったひと達が
手話を知るようになって。

そして、そのひと達の眼にふと映る物事が、視線の先が
手話で話をしているひと達であるといいな、と思うのです。

そういうささいなきっかけからでも
手話に興味を持ってくれるといいなと思うのです。

すこしだけ目線を変えることで
見えてくるものが変わったら、
すこしだけ毎日が楽しくなるんじゃないでしょうか。

みなさんの眼には、なにが映っていますか?