教材公開から1周年!初の事例共有会を開催!

2025年9月23日(火・祝)に公開した、
アニメ教材「難聴者の困りごと、なんなん?」が、
公開から1周年を迎えました。
この1年間、さまざまな現場で教材が活用され、
全国190ヶ所以上で使用されております。
おかげさまで、
マニュアルにも載っていないユニークな活用方法や
教育効果についての情報が少しずつ集まってきており、
改めて本教材の可能性を感じております。
ぜひ、このことを他の現場の方々にも伝えたい!
そんな思いから、
2026年8月20日(木)大阪教育大学天王寺キャンパスにて
「教職員・学校関係者のための事例共有会
難聴のバリアに気づき、考える授業づくり
~実践事例から学ぶ映像教材の活用ヒント~」
を開催しました。


事例紹介
①小学校4年生の事例

独自のプログラムを組んだ授業例
<授業プログラム>
★導入(先生自身の経験談)
・本教材を使用した学習(授業編/給食・休み時間編)
★ロールプレイ:ハンバーガーショップ店員として接客する
(難聴者に伝えるための工夫を考えて実践を行う)
★東京のサイニングカフェ紹介
★なんちょうなんなん映像視聴
・まとめ
(★=オリジナルの工夫)
②小学校3年生の事例

まず、当事者に「会う」ことからスタートし
関心が高まった状態で本教材を活用したという事例です。
事前に難聴者と出会っていたことで
より自分ごととして考えられるようになり
困りごとを見つけるスピードが速かったとのことです。
③中学生1年生の事例

事前に「難聴者のきこえ方なんなん?」を視聴し、
教室や廊下に指文字表を掲示したり、手話クイズを行うなど
難聴への関心を高める取り組みを行った上で、
「難聴者の困りごとなんなん?」を活用した事例です。
④小学校6年生の事例(難聴児)

難聴のある子ども自身が、自分の聞こえ方や困りごとを理解し、
周囲に伝えていくために本教材を活用した事例です。
| 教材がない時 | 教材がある時 |
|---|---|
| 自分の困りごとを言葉で説明するのが難しい | 映像を見ながら「コレ!」と伝えられるようになる →難聴児の困りごとがそれぞれ違うことに気づける |
| きこえ方について、 耳の構造図と文字だけのため理解が難しい | アニメと音による説明で、直感的に理解できる →子どもたちも楽しそうに見ている |
難聴児が本教材を使って、自身のことについてクラスメイトに伝えたというエピソードがあり、
本人のセルフアドボカシーを促す効果が見られた事例でした。
⑤小学校5年生・小学校3~4年生の事例

本教材を活用する前に、実際に子どもたちに難聴体験をしてもらうことで
教育効果を高めたという事例です。
⑥小学校6年生の事例

難聴児が在籍する学年(5クラス約150名)向けの難聴理解学習で
本教材(グループワーク編/給食・休み時間編)を体育館で視聴したという事例です。
体育館のような広い場所で、大人数となると気が散りやすくなりがちですが、
アニメ教材のインパクトもあり、子どもたちはしっかり集中していたとのことです。
また、登壇者の方は、難聴理解学習を5年にわたって実施されており、
毎年、学年に合わせて内容を考えることは大変な面もありますが、
本教材にはシチュエーションが6パターンもあり、
繰り返し学習に十分対応できるのがとても良いとお話しくださりました。
最後には、5年にわたって難聴理解学習を実施してきた経験から
「繰り返し学習することの大切さ」についてもお話しいただき、
改めて難聴理解学習の機会を増やしていくことの重要性を感じました。
参加者の声
いろいろな学校や地域の実践を知り、教材の取り入れ方や授業の進め方が参考になりました。
学校だけでなく、職場の研修や講演会、手話学習者や高齢者向けの学習にも活用したいと思いました。
難聴への理解だけでなく、仲間づくりや、誰もが生活しやすい社会を考えることにもつながると感じました。
学校や職場に持ち帰り、先生や研修担当者、身近な人にも教材を紹介したいです。
さまざまな立場で実践する方とつながる貴重な機会でした。もっと詳しい話を聞きたいので、今後もこうした機会があるとうれしいです。
これから教材を使用されるみなさまへ
今回の事例共有会では、6名の登壇者から、実際の授業の進め方や子どもたちの反応、
活用する中で感じたことなどを、紹介していただきました。
「これから教材を使ってみたい」
「授業づくりのヒントがほしい」
「ほかの学校での活用方法を知りたい」
そんな方にも参考にしていただける内容です。
当日使用した資料を公開しますので、ぜひご覧ください。
アニメ教材「難聴者のきこえ方なんなん」「難聴者の困りごと、なんなん?」は、公開から1年。
これまで教材を使ってくださったみなさまのおかげで、さまざまな工夫が生まれました。
ですが、まだまだ色々な工夫ができると思いますし、その活用方法もたくさんあると思っています。
ぜひ、みなさまの現場で活用していただけたらうれしいですし、
その取り組みや子どもたちの反響などを共有していただければ幸いです。
一緒に未来の福祉教育を変えていきましょう!
