無料で使える障害理解学習教材「難聴者の困りごと、なんなん?」

この映像教材は、アニメーションを通して「難聴のある人が日常でどんなことで困るのか」を分かりやすく学べるものです。
学校の福祉教育をはじめ、当事者が自分を理解するきっかけに、保護者が子どもの困りごとを知るために、さらに教職員研修や社員研修など幅広い場面で活用できます。

目次

福祉教育を変えたい!私たちの想い

学校で行われる福祉教育は、とても大切な学びの時間です。けれども先生方からは「何をどう伝えればいいのか分からない」「経験や知識が少なく新しい内容を導入するのが難しい」「学校にもノウハウが少ない」という声が多く届いています。授業づくりの工夫が先生一人ひとりの負担に委ねられているため、取り組みやすさに差が出てしまうこともあるようです。

そうした中で、「子どもたちがもっと関心を持てるような教材が欲しい」「oioiで楽しく学べる教材を作ってほしい」というご要望をいただきました。先生方の悩みと期待を受け、私たちは、エンタメ集団らしくエンタメによる新しい学びを学校に届けたいと考えています。

エデュテインメント×アクティブラーニングの可能性

知識を押しつけるのではなく、楽しみながら自然と心に残る“エデュテインメント”の形なら、先生も安心して授業に取り入れられ、子どもたちも自分ごととして福祉を考えられるきっかけになります。私たちは、福祉教育を「難しいもの」から「わくわくする学び」に変えていきます。

映像にはエデュテインメント(楽しみながら学ぶ)とアクティブラーニングの要素が含まれています。
聴覚障害の理解にとどまらず、多様性理解にもつながる学びです。
いつか難聴者と出会ったときに、とっさに適切な対応ができるだけでも、誰かの暮らしをぐっと生きやすくすることができます。

想像力を育てるアニメーション映像

難聴者が6つの場面でどんな困りごと(バリア)に直面するのかを、アニメーションを通して探してもらいます。ヒントを拾ってもいいし、想像してもかまいません。大切なのは“正解を当てること”ではなく、“きこえないことで、どう困るのかを想像する力”を育てることです。

さらに、映像の気づきを発見で終わらせないために、問題解決の方法について話し合い、考えてもらいます。
この困りごとへの対応は1つではないので、私たちは「正解」を示しません。相手の立場になって想像できるようになることが、今後様々な人と出会った時のコミュニケーションの力を養うと考えております。

考えうる困りごとはマニュアルに記載されていますが、一度で全部見つける必要はありません。
繰り返し見て、そのたびに「新しい気づき」が得られるよう設計しています。

難聴の知識を身に着けるアニメーション

そもそも難聴者って何なんだろう?を学ぶ映像です。どのようなきこえ方なのか、補聴器はどんな役割を果たすものなのか。代表的な例を視覚的・聴覚的にも分かりやすく説明しています。
難聴が分かるアニメ なんちょうなんなん の映像と共に事前学習としてお使いください。

基礎知識
難聴者のきこえ方なんなん?

想像力を育てるアニメーション     

主に学校生活内での困りごとのテーマを6パターンご用意いたしました。
各映像内に3シーンずつ入っていますが、順番や、いくつ見るかなどの決まりはございません。
授業や子どもの興味・関心に応じてご自由にお使いください。

ケーススタディ①
授業編

ケーススタディ②
グループワーク編

ケーススタディ③
体育・部活動編

ケーススタディ④
給食・休み時間編

ケーススタディ⑤
移動編

ケーススタディ⑥
会社編

マニュアルについて

映像による学習効果を最大限に引き出すためのマニュアルも制作いたしました。
主に、学校の授業で簡単に使用いただけるような形にしておりますが、使用場所や対象を限定せずご利用いただけます。マニュアルを希望される方は、下記フォームよりご連絡をお願いいたします。

<マニュアルの内容>
・映像に詰め込まれた困りごとの解説
・映像のねらい
・授業の進め方
・ワークシート など

映像の使用例

学校の福祉教育として

児童・生徒の想像力を養うために、アニメーション映像を通して「きこえないとどんなことに困るのか」を考え、想像力を育みます。福祉教育授業・総合的な学習の時間などでグループワークやディスカッションの教材として活用できます。

自分自身のきこえ方の説明として

難聴を持つ本人が、自分の困りごとを周りに伝えるツールとして使えます。言葉で説明しづらい場面でも、映像を見せ、「同じ困りごとがある」「自分はこういうことで困る」を伝えることで周りの理解が深まります。
(難聴児が在籍しているクラスで取り扱う場合、必ず本人に事前確認をお願いいたします)

保護者・先生の学びのツールとして

難聴児が「なぜ困っているのか」をきこえる保護者や先生が理解するのはなかなか難しいことです。子どもへの関わり方やサポートの仕方を考えるヒントとしてこの映像をご活用ください。

会社などの障害理解学習として

同じ会社で働く難聴者理解だけではなく、多様性理解を進める教材としても活用できます。映像をきっかけに、働きやすい環境づくりやコミュニケーション改善につなげられます。

事例集

小学校3~4年生5~6年生 ・ 中学生 ・ 難聴当事者

今後、より多くの方に使っていただけるよう、学校等で実施した際の事例を集めております。ご提供可能な方がいらっしゃいましたらぜひご連絡をお待ちしております。

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