「サイン役」って何をする人?oioiのパフォーマンスを支える“カウントマン”のお話

私たちのメンバー募集や活動紹介の中で、
「サイン役(カウントマン)」という言葉が出てくることがあります。

初めて見る方にとっては、
「それって何をする人なんだろう?」
と、少しイメージしにくいかもしれません。

今回は、この“サイン役(カウントマン)”が
実際にどんなことをしているのかを、できるだけわかりやすくご紹介します。


サイン役って、ひとことで言うと?

サイン役は、
きこえる人・きこえない人が一緒にパフォーマンスをつくるために、
タイミングや動き、合わせるポイントを見える形で伝える役割
です。

ステージやワークショップでは、
音や声の合図で進んでいく場面がたくさんあります。

でも、音だけに頼っていると、聴覚障害のあるメンバーには
「今どこ?」「次いつ入る?」が分かりにくくなることがあります。

そんなときに、数字や体の動き、合図などを使って、
「今ここ!」
「次ここで入るよ~」
「ここ、みんなで揃えるとこ!」
ということを伝えるのが、サイン役です。

具体的には、こんなことをしています

① 音を使う場面で、入るタイミングを伝える

パフォーマンスやワークショップの中には、音やリズムに合わせて動くものがあります。

そういうときに、サイン役は1~8の数字でカウントをとって、
「どのタイミングで入るか」を伝えます。

たとえば、
・8カウントのあとに動き始める
・この“4”で手を出す
・次の“1”で全員が入る
といったことを、見て分かる形で伝えていきます。

音が聞こえる・聞こえないに関係なく、
みんなで同じタイミングを共有するための役割でもあります。

② みんなで揃える場面の合図を出す

パフォーマンスやワークショップの中には、
「ここはみんなで揃えたい!」という場面があります。

そんなときに、サイン役は“せーの!”という合図を出したり、
体の動きでタイミングを伝えたりします。

たとえば、
・ここで一緒に手を出す
・このタイミングで止まる
・この瞬間に動きを揃える
といった場面で、声の代わりになるような“見える合図”を出しています。

③ オリジナル体操では、動きを“鏡”みたいに見せる

oioiのオリジナル体操や、体を使った表現では、
サイン役が鏡のように反対の動きでサポートすることがあります。

たとえば、
パフォーマーが右に動くとき、
サイン役はその人から見て分かりやすいように左に動く、という感じです。

そうすることで、
「次はこっちなんだな」
「この向きで合ってるな」
と、見てすぐ分かりやすくなります。

ただ数を数えるだけではなく、
動きそのものを伝える役割でもあります。

サイン役がいると、何がいいの?

サイン役がいることで、
リズム、カウント、入りのタイミング、合わせるポイントが
“見える形”で共有しやすくなります。

そうすると、きこえるメンバーも、きこえないメンバーも、
同じステージを一緒につくりやすくなります。

これは、ただ誰かを助けるためだけの役割ではありません。

きこえる人ときこえない人が、一緒に表現するために大事な役割だと思っています。

音でしか分からない合図ではなく、
見て分かる形でも共有できるからこそ、
一緒に合わせることができるし、
一緒にステージをつくることができます。

サイン役はステージを牛耳る“裏ボス(笑)”

サイン役のことを知ると、
「パフォーマンスって、前に立つ人だけがつくるものじゃないんだな」
と感じてもらえるかもしれません。

メインで引っ張る人がいて、
その横で支える人がいて、
タイミングや動きを見える形で伝える人がいる。

そんなふうに、いろんな役割があるからこそ、
ひとつのステージやワークショップが成り立っています。

自分の手の動きひとつで、パフォーマーの動きが揃うと
「ヨッシャー!」という気持ちになれます。
まるで自分がステージをコントロールしているかのような気分にもなれますよ(笑)

最初からできなくてもダイジョーブ!

「人前に立つのは少し不安だけど、何か関わってみたい」
「体を使って支える役ならやってみたい」
という方にとっても、
サイン役はひとつの入り口になるかもしれません。

もちろん、最初から完璧にできることは求めていません。

現在、3名のサイン役がいますが
全員試行錯誤しながら、パフォーマーとコミュニケーションを取り
今のサインを作ってきました。
そのため、基本的には、1から丁寧にお伝えしながら、少しずつ覚えていく形です。

いきなり全部を任せることはありません。
まずは簡単なところから、そして稽古で何度もチャレンジし
パフォーマーや他のスタッフと関わりながら、
実際の流れや動きを見て、少しずつ慣れていけたら大丈夫です。

サイン役も、場を一緒につくる大切な存在です

サイン役は、すごく目立つ役ではないかもしれません。
でも、私たちのパフォーマンスやワークショップは、
きこえる人ときこえない人が一緒にステージをつくるため、大切な役割を担っています

数を数えること。
合図を出すこと。
動きを見せること。
合わせるポイントを伝えること。

そのひとつひとつが、
みんなでひとつの表現をつくることにつながっています。

「こんな関わり方もあるんだ」
「ちょっと気になるかも」
と思っていただけたらうれしいです。

oioiでは、表に立つ人だけでなく、
場を支える人も大切な仲間として募集しています。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!