耳のきこえない人の痛いとイタイ
![](https://www.oioi-sign.com/dev/wp-content/uploads/2024/06/ブログ用サムネイル-1.png)
こんにちは。はなこあら🐨です!
皆さん、熱中症には十分お気を付けください。
さて、気圧の変化などで、頭痛になる方も多いと思います。
ほとんどの方が1回は経験していると思いますが
「頭痛」と一言で言っても、いろんな痛みがありますよね。
・ズキズキする
・ガンガンする
・じわーと重い感じがする
などなど表現はさまざまです。
実はこの「ズキズキ」や「ガンガン」といった
オノマトペでの伝え方はとても重要なことでありつつ、
耳のきこえない人にとっては、難しいことなのです。
手話で「痛い」という表現は
・痛い場所(頭痛の場合だと頭)を指す または 近づける
・手のひらを上に向けて、5本の指を少し曲げて左右に揺らす
(イラストは後者の表現のみ)
![](http://www.oioi-sign.com/dev/wp-content/uploads/2024/06/コラム3痛い-275x440.jpg)
「痛い」という手話表現は主にこの一つです。
ですが、前述のように、同じ痛いでも中身は色々。
実際、私たちが病院に行くと、
お医者さんから「どんな感じに痛いですか?」と聞かれますね。
それを手話で表現するのは、なかなか難しく
また、きこえない人にとっても「オノマトペ」がピンとこないため
共通言語として成り立たないことが多々あります。
もし、みなさんの周りに耳がきこえない人がいて、
痛い、と伝えてきたら、
どんな風に痛いのかを表現できるように
サポートしてもらえたらと思います。
これは、はなこあら自身の体験から感じたことです。
はなこあらの両親は耳がきこえません。
病気になった時に、根気よく聞いてくれる先生が
たくさんいらっしゃいました。
例えば
・腕をボールペンで突いてみる
・グーでぐりぐり押してみる
・腕をつねった痛さを10とすると、今の痛さは数字いくつくらい?と質問してくれる
などなど、具体的に感じられる表現や、
分かりやすい比較ができるようにしてくれました。
また、お世話になった歯医者さんでは、大きな紙に「痛い」の表現をいくつか書き、
治療中もどう痛いのか、YES NOで回答できるよう工夫してくれました。
![](http://www.oioi-sign.com/dev/wp-content/uploads/2024/06/コラム3痛い3-479x440.jpg)
「伝える」は、社会にいる私たちとって、生きていく上でとても大切なことです。
耳のきこえない人たちが伝えやすいように、
周りがさりげなくサポートできたら、とっても素敵なことだなと思っています。
また耳のきこえない人たちにも、どんな表現でも良いので、
自分なりの伝え方で思いを伝えて欲しいと思っている、はなこあらでした。
![](https://www.oioi-sign.com/dev/wp-content/uploads/2024/06/ブログ用サムネイル-1-300x169.png)